

今日は、大人女性の髪の悩みダントツの1位【白髪】について最近の白髪染め事情も含めて解説していこうと思います。
白髪予防やメカニズムなどについて知りたい方は下記のブログを参照に
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白髪染めとファッションカラーの違いについて

男女問わず、多くの40代以降の方がお悩みにあげる【白髪】、僕ももれなくそのうちの一人なんですが、意外に知られていないのが白髪染めとファッションカラーの違いです。
白髪染めっていうと、暗くて明るくするのは無理なイメージがあるけど、ファッションカラーとの本当の違いって言われると知らない事も多いかも・・・。


それでは簡単に説明していきますね!
白髪染めもファッションカラーも基本的な仕組みは同じ
- アルカリ成分でキューティクルを開き膨張させる
- 過酸化水素と染料が開いた髪の内側の毛皮質(コルテックス)に浸透する
- 過酸化水素が髪のメラニン色素を脱色(ブリーチ)する
- 化学染料等が過酸化水素と結びつき酸化して発色する
仕組みは同じということはどの部分が違うのか?
簡単にいうと【目的】が違う分、内容成分のバランスが違うのです
それぞれの目的
内容成分のバランスの違い

上記の図の様にそれぞれ配合してある成分のバランスが違うのですね。
ファッションカラーなら明るくする力の成分(黄色)や現したい色の染料(青色)が多く含まれており、逆に白髪染めになると白髪をカバーする成分のメラニン色素(茶色)が多く、明るくする力の成分(黄色)などは少ないのが分かります。
だから、白髪染めは明るくできないって美容師さんに言われたんだわ。


でも、ちょっと待ってください!最近の白髪染めはそうでもないんです!白髪の量にもよりますが、以前よりは白髪を染めながら明るくする事も可能になってきてるんです!
明るく白髪染めをする薬剤や技術
明るく染める白髪染めヒカリナス
一昔前の白髪染めのカラー剤などは、明るくできる幅が少なく、表現できる色も少なかったために
メーカーではなく美容師が色々工夫しながら薬剤をMIXしてできるだけ明るい色を表現していましたが
現在は白髪染めの需要が高まった事もあり、各メーカーが多種多様なカラー剤を発表しています。
当店で使用しているのはムーランエムーランのヒカリナスシリーズです。
このカラーの特徴は
- 白髪染めでは今までは表現しにくかったアッシュ系やマット系などの透明感のある色を実現
- 従来のカラー剤よりダメージの原因となるアルカリを大幅にカット
- 嫌な臭いや地肌や髪への刺激も少ないので負担が少なくて済む
ただ、全体の白髪率が高くなるとカバーしきれない場合がありますので、その時はこちらの

オーガニックハーブカラーとMIXしながら使用する場合もあります。

カラー剤の能力で明るさを表現できるようになっているのも嬉しいのですが、もう一つ重要な表現の方法があります。それが僕たち美容師が持っているカラー技術なのです。
技術で明るくってどういう事なの?


では、ここからは美容師がオススメする白髪染めのカラーデザインについて書いていきますね!
技術(デザインカラー)による明るさの演出
デザインカラーとは部分的に明るさや色を変えベースとなる色、明るさにアクセントを加えることを言います
ハイライト、メッシュなどが代表的なデザインカラーでよく耳にすりと思います



上記の写真以外にもあらゆるデザインカラーがありますが、どうして白髪染め世代の方にデザインカラーをオススメするかというのにはちゃんとした理由があります。
一度、白髪染めをした部分は明るくなりにくい
一度白髪染めをしている髪は明るさや使った色味にもよりますが簡単には明るくできないため、明るくしようとした場合、強い薬剤(ブリーチ等)で一度入っている染料を削らないといけません。
当店でも意外にこれを知らずに、前回より明るめのカラー剤を使えば明るくなると思っている方がいらっしゃります。
えっ!?カラー剤のレベルを上げれば明るくなるんじゃないの?


詳しく説明していきますね!

上記の図の様に髪を染めて1ヶ月後はこんな感じになりますよね。ピンク色の部分(1ヶ月前に染めた部分)を前回に染めた時に5レベルの白髪染めのカラー剤を使用していたとします。
1ヶ月後には褪色(色落ち)してピンク色の部分は6レベルくらいになっていると考えられます。根本1〜2センチが新生部(伸びた部分)です。
今より(6レベル)より少し明るくしたいと思い、7レベルのカラーを全体に塗布したとします。するとどうなるか?

写真は少し大袈裟ですが、これに近い状態になると考えられます。根本だけが明るくなり、逆に明るくしたいと思っていた部分(ピンク色の部分)は変わらない、もしくは暗くなります。なぜこんなことが起こるのか?
それは冒頭でも述べたカラー剤の成分のバランスが大きく関係しています。そもそも白髪染めは色を入れることを目的に作られており明るくする力(ブリーチ力)はあまり多く配合されていません。なので7レベルの薬剤を塗布した場合、根本の伸びた部分、言い換えれば1度もカラーしてない部分はそのまま7レベルの明るさと色が表現されます。それとは逆にピンク色の部分は7レベルの薬剤に含まれている染料やメラニン色素が上から重なって表現されてしまうために暗くなってしまうんですね。
ではどういう薬剤を使えば明るくなるのか?それは、
ブリーチ、もしくはブリーチに準じる脱色剤の様に強い薬剤になります
でもそれじゃあ髪がすごく傷んでしまいそう・・・。


その通りです、だからハイライトなどのデザインカラーがおすすめなんです。なぜならデザインカラーなら全体の10〜30%ぐらいの髪にしか強い薬剤を使わず、明るさを表現できるからです。当店でも実際に白髪染め世代の方が明るくしたいという希望があった場合はこの方法で明るさを表現しています。今では白髪染めをしているお客様の半分くらいはデザインカラーを楽しんでらっしゃいます!
まとめ
ここまで述べた様に、白髪染めをしていても明るい髪にすることは可能です。ただの場合、しっかりカラーの知識を持った美容師さんに相談してから方法を選択することが望ましいです。
- 最近の白髪染めの薬剤なら明るくする事も可能
-
デザインカラーで明るさや色を表現
-
白髪染めとファッションカラーの内容成分の違いを理解する
-
自分のカラー履歴を認識した上で美容師さんに相談する

当店で明るい白髪染めを相談したい方はいつでも下記からコンタクトしてください!