
皆さん、こんにちは。いきなり訳がわからない見出しで失礼します!でもこれ嘘じゃないですよ!髪を守るために毎日皆さんが頑張っているトリートメントが逆に髪にダメージをかけてる可能性があるっていう事です。
えっ!!トリートメントして髪が痛む?私、毎日めっちゃ頑張ってるんですけど・・・。


もちろん毎日トリートメントをすることは大事なことです。しかし、毎日使っている物だからこそ使い方や内容成分などを間違ってしまうと逆効果になってしまう場合があるのです。今日はその事について詳しく説明していきますね!

そもそもトリートメントをする理由
髪は死滅細胞のかたまり
ほとんどの方がご存知だと思いますがトリートメントには、ダメージ部分の修復と
これ以上ダメージを受けないために保護をするという役割があります。
髪のダメージ度合いやその人が持っている髪質などに合わせてトリートメントをチョイスするのですが、
その前に一つ大事なことを認識しなければいけません。
それは、
トリートメントをしても髪は治らないと言うことなんです。
「えっ?」と思われる方もいると思いますが、
これを正確に言い直すと
トリートメントは髪を治したかのように加工しているということなんです。
この加工というところがポイントです。
髪はそもそも死滅細胞です。髪の内部では細胞分裂は行われておりません。
細胞分裂が行われているのは毛穴の内部にある毛根の細胞だけです。

いくら良い内容成分のトリートメントを使おうが、一度受けたダメージは元通りにはなりません。
元通りになったかのように加工しているのです。
比べてみてわかりやすいのはお肌です。例えば、あなたがカッターかなんかで指を切ったとします。
その傷はかさぶたができて、やがて新しい皮膚が形成され元に戻りますよね?
しかし髪の毛にはそういう力は一切ございません。爪も同じです。
縦に割れた爪がほうっておいても割れた線が消えくっつくということはないですよね?
根本から新しい爪が伸びていって、割れた部分が押し出されていくだけで決して割れた部分が
元通りになるわけではありませんよね?髪の毛も同じ事が言えます。
まずはこの事を理解することがトリートメントをする上で大事な部分になってきます。

なぜトリートメントをするのか?
先に話したことなどを理解すると、トリートメントなんて意味ないんじゃないと思う方もいるかもしれませんが、
決してそうではありません。死滅細胞なのだからこそ、髪を綺麗に見せたり健康に保つには
トリートメントという加工が必要なのです。
特に女性はカラーやパーマ、毎日ドライヤーやアイロン、コテなど髪に負担をかける事が多いものです。
それらから髪を守ってくれたり、ダメージを受けた部分に必要なものを補うのが
トリートメントの役割なのです。これを怠ると、自分で修復する力のない髪はどんどん傷んでいき、
扱いにくい、見るに耐えないダメージをさらした状態になっていきます。
そんな髪には皆さんなりたくないはずです。艶のある美しい髪を手に入れるためには
トリートメントをすることは必要不可欠なのです。
しかし、そのトリートメントという髪の加工方法と使用する物のバランスを間違うと
今日の本題である髪を痛めてしまうということが起こる可能性があるのです。
皮膜=コーティングの罠
髪を痛ませないための新常識を理解しよう!
物々しい言葉でドキッとさせてしまったらすいません。
どういうことかというと、ほとんどのトリートメントにはこの皮膜、髪をコーティングする成分が
入っています。皆様も経験があると思いますが、ご自宅でのトリートメントや
美容室でトリートメント(システムトリートメント、ステップが3〜5に分かれているようなもの)を
した後は、髪の毛がサラサラになったり、しっとりしたりしますよね?
美容室でするようなトリートメントなら2〜3週間位は効果が持続するものもあります。
これらは代表的な皮膜系トリートメントです。
僕たち美容師も一昔前まではこういう皮膜系トリートメントが最大限に効果があると信じていましたし、
実際にそう教えてこられました。だってサラサラになるんだから・・・。
けど実はこのトリートメントには大きな落とし穴があったんです。
しかも2つも・・・。
1つ目から説明します。
まずこの皮膜系トリートメントはその名の通り髪の表面、キューティクルの外側を全体にコーティングしてしまうの
ですが、

こんな感じのイメージですね。
こうすると髪の内側に入れた栄養分を逃さない役目として威力を発揮するのですが、
皆様はカラーやパーマなど美容室でされることが多いと思います。
それらは髪の内側で様々な化学反応を起こすことで色をつけたり、明るくしたり、曲げたり、伸ばしたり
するのですがその時に必ず髪の中に髪を痛める化学残留物が発生します。
もうお分かりですか?
そうです。この皮膜系トリートメントをする事によって、本来なら髪の外に出ていってくれるはずの
残留物が髪の中に残りダメージの元となっている事が判明したのです!
そして2つ目、
この皮膜系トリートメントは先ほども言ったように強力なものほど剥がれるのに時間がかかります。
そしてこの皮膜は紫外線や空気に触れるとどんどん酸化していってしまいます。
その酸化した皮膜が内側にいる髪を痛めてしまう原因にもなるのです。
これじゃあ、なす術がないように思うんですが、じゃあどうやって髪を保護したり綺麗にすればいいの?


大丈夫!ここからは新常識を踏まえたトリートメントの選び方と使用方法を説明していきますね!
トリートメントの選び方
シャンプーとトリートメントのバランスが大事
残念ながら世に出回っているトリートメントはほとんどが皮膜系トリートメントです。
皆様がよく耳にするシリコンまたはシリコンに付随するような成分が含まれています。
しかしシリコンは全てが悪というわけではありません。
上記の新常識がまだ世に出ていない頃は、
良いシリコン=剥がれにくいシリコン、すなわち良い手触りが持続するものでした。
当店でも、「これ、おうちでどんな物使っているんですか?」と思わず聞いてしまうような
シリコンがベタベタにくっついた髪になってしまっているお客様もいました。
ちなみに、こちらのブログがとても良い参照になります。(知り合いなので添付許可頂いています)
どーもー! 髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。 最近ドラッグストア、…
しかし現在では綺麗にシャンプーで落とせる皮膜や、髪の内側だけに作用するものも
出てきています。大事なのは皮膜をしっかり落として持ち越さない、重ねないという点です。
トリートメントの後のすすぎもしっかりする事をお勧めします。
おうちで市販のトリートメントをお使いの方は、シャンプー後のごわつきや硬さが少しマシになる程度で十分なので
特にしっかり流してあげてください!
美容室でトリートメントをする場合
これも重要になってきますね。今まで良いとされてきたものが髪を痛める原因になっているのですから当然です。
ただ、しっかり髪のことを勉強している美容師さんはしっかり対応してくれます。
例えば、当店でもカラーやパーマの後にはしっかり残留物の中和をしたりしてからトリートメントを施したり、
カラー剤やパーマ剤に混ぜながら使う内部補修を目的としたトリートメントを使用したりして、
できるだけ皮膜トリートメントのデメリットを避けています。
何でもかんでもシステムトリートメントを勧めてくるお店などは要注意です。
まとめ
このように今まで良しとされてきたものも、毛髪化学などの進歩などであまりよくないことが
分かったりする事があります。綺麗な髪を手に入れたい方は、
こういった新しい情報などに敏感に対応するか、
しっかり信用できる美容師さんに相談することをお勧めします。
- 髪は死滅細胞で自分で補修する力はない
-
皮膜(コーティング)トリートメントのデメリットを理解する
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皮膜トリートメントを使う場合はシャンプーとのバランスに気を付ける
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美容室での安易なトリートメントに気を付ける
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